さまざまな土地の有効活動がある中で、近年コインランドリー経営の人気が高くなってきました。
他の土地活用より高利回りが期待でき、大きな収益が見込めるからでしょう。
とはいえ、「実際どれくらいの収益が見込める?」「開業資金はいくら?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回、コインランドリーの開業資金について解説し、見込める収益などをシミュレーションします。
また、コインランドリーを開業するまでの流れを説明していきます。
アパートを経営したら儲かるかな…
コインランドリーの方が需要ある?
ライドシェアが始まるなら駐車場もいいかも?
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コインランドリー開業に必要な資金を紹介!
コインランドリーを開業するには初期費用が必要となり、また毎月の売り上げに対し、ランニングコストなどの支出があります。
そのため、ここでは下記の3点を紹介し、
- 開業資金
- ランニングコストはどれくらい
- 月収入はどれくらい
キャッシュフローを計算して見ましょう。
開業資金
開業資金相場は店舗の大きさによって異なります。
一般的には「小型店舗」と「大型店舗」に分けることができます。
下記の表は2つの店舗の開業資金相場となります。
工事別 | 小型店舗(15坪前後) | 大型店舗(30坪前後) |
機器代 |
約1,200万円~1,300万円前後 洗濯乾燥機2~3台、乾燥機3~5台、洗濯機1~2台 |
約2,000万円~2,300万円 洗濯機7~8台、乾燥機9~10台 |
内装設備工事 | 600万円~700万円 | 1,000万円 |
基礎工事 | 400万円~500万円 | 600万円 |
諸費用 | 200万円 | 300万円 |
合計 | 2,200万円前後 | 3,900万円前後 |
小型店舗で2,200万円から2,700万円前後、大型店舗で3,900万円から4,200万円前後の開業資金となります。
また、フランチャイズに加盟する場合、別途加盟金として100万円から200万円前後の費用を支払う必要があるので注意しましょう。
ランニングコストはどれくらい
コインランドリー経営をする上で必要となるランニングコストは、おおよそ売り上げの25%前後の費用となります。
つまり、月40万円近くの売り上げの場合、10万円がランニングコストとなることが多いということです。
下記の表はランニングコストの項目と、売り上げに対する支出割合相場を表したものです。
ランニングコスト項目 | 売り上げに対する支出 |
水道光熱費 | 10% |
フランチャイズ手数料(ロイヤリティ) | 5% |
洗剤料金 | 3% |
固定資産税・都市計画税 | 3% |
メンテナンス・清掃代 | 2% |
防犯警備代 | 2% |
水道光熱費
コインランドリーは水道量と電気代を多く使用します。
そのため水道光熱費は高額となりますが、一般的には売り上げの10%前後の費用となります。
フランチャイズ手数料(ロイヤリティ)
フランチャイズ手数料は、フランチャイズ名を借りて集客する代わりに支払う代金であり、ロイヤリティともいいます。
一般的には売り上げの5%前後ですが、フランチャイズ店によって異なるため、依頼する際は確認しておきましょう。
洗剤料金
洗剤料金は売り上げの2%前後です。
一般的には市販の洗剤ではなく、業務用を購入します。
固定資産税・都市計画税
コインランドリーの建物と土地を所有している方に課せられる税金です。
固定資産税は固定資産税評価額に1.4%の税率、都市計画税は固定資産税評価額に0.3%の税率を掛けた値となります。
固定資産税と都市計画税はコインランドリーを経営している以上、土地と建物所有者が毎年納税する義務があります。
しかし、都市計画税は地域によって税率が異なるため、地方自治体に確認しましょう。
メンテナンス・清掃代
コインランドリーは機器設備を使用するため、定期的なメンテナンスが必要となります。
また店舗内は常に清潔感が求められる事業です。
そのため、清掃を委託する費用も必要となるでしょう。
防犯警備代
コインランドリーは無人経営なので、防犯対策はしておく必要があるでしょう。
監視カメラを始め、警備会社の警備サービス費用などが該当します。
月収入はどれくらい
ここからはキャッシュフローをシミュレーションします。
売り上げに対し、ランニングコストを差し引いた額が月収入となります。
始めに売り上げに関しては下記の条件で設定します。
項目 | 小型店舗 | 大型店舗 |
客単価 | 750円 | 750円 |
稼働台数想定 | 5台 | 12台 |
1日当たりの営業時間 | 24時間 | 24時間 |
1月の営業日数 | 30日 | 30日 |
1日当たりの稼働率 | 12.5% | 12.5% |
売上高 |
337,500円 (750円×5台×24時間×30日×12.5%) |
810,000円 (750円×12台×24時間×30日×12.5%) |
月の売上高が分かったうえで、次に一月あたりのランニングコストを算出します。
ランニングコスト項目 | 売り上げに対する支出割合 | 支出 |
水道光熱費 | 10% | 33,750円 |
フランチャイズ手数料(ロイヤリティ) | 5% | 168,750円 |
洗剤料金 | 3% | 10,125円 |
固定資産税・都市計画税 | 3% | 10,125円 |
メンテナンス・清掃代 | 2% | 6,750円 |
防犯警備代 | 2% | 6,750円 |
合計 | 25% | 84,375円 |
月の売り上げからランニングコストを差し引くと、337,500円-84,375円=253,125円の手残り金額になることがわかります。
しかし金融機関から借り入れしてコインランドリーを開業した場合、毎月の返済が必要となるため、手残り金額はさらに減ります。
コインランドリー開業に必要な資金は融資できる?
コインランドリー開業に必要な資金は融資可能です。
とはいえ、そのコインランドリーの事業性や立地、経営者の属性などを考慮してから金融機関は判断します。
どの金融機関も必ず融資するわけではないということは認識しておきましょう。
融資の相談をする際は、下記の3つの金融機関の相談してみましょう。
- 日本政策金融公庫
- 地方銀行
- 地方信用金庫
日本政策金融公庫
日本政策金融公庫は政府系の金融機関です。
創業に対して前向きな金融機関であるため、コインランドリーの開業にも前向きに相談に乗ってくれるでしょう。
地方銀行
地方銀行の強みは地域性を理解している点です。
コインランドリーを開業する立地が良ければ、地方銀行もその良さを理解してくれるため、開業に対して前向きに相談に乗ってくれます。
地方信用金庫
地方銀行同様、地域性を理解しています。
ただし、銀行より信用金庫の方が貸出するローンの金利は高い傾向があります。
コインランドリーを開業するまでの4つの流れ
コインランドリーのキャッシュフローと融資の解説をしたところで、つぎに開業するまでの流れを紹介します。
コインランドリーを開業するまでは大きく分けて4つ、
- 経営方法の選択
- 市場調査をする
- 金融機関に融資打診
- コインランドリーの建設
にわけることができます。
1.経営方法の選択
コインランドリーの経営は、「個人経営タイプ」と「フランチャイズ経営タイプ」に分かれます。
双方メリットデメリットがあるので、自分に合った経営方法を選択しましょう。
個人経営タイプ
個人経営タイプは、洗濯機器の機材選びから店舗の建築まで、すべて一から自分で行うタイプです。
自身が考える内装にできますが、市場調査や宣伝広告を全て自分で行うため、かなりの労力と時間を費やします。
しかしフランチャイズ店に支払う加盟金や、毎月のロイヤリティがないため、収入は大きくなる傾向があります。
フランチャイズ経営タイプ
フランチャイズ経営タイプは、フランチャイズ名を利用して集客し、また自身の店舗の認知度を向上させるメリットがあります。
地域に根付いたフランチャイズ業者もあれば、全国展開している大手フランチャイズ店もあります。
各業者によって、加盟審査が異なれば、加盟金やロイヤリティも異なります。
2.市場調査をする
コインランドリー経営は立地産業であるため、徹底した市場調査が必要です。
需要が無いエリアで開業しても収益が生まない経営となってしまいます。
開業する時は「アパートやマンションなどの賃貸住宅が多いエリア」「人口が密集しているエリア」であるかを調べてから始めましょう。
3.金融機関に融資打診
コインランドリーの開業を金融機関からの融資を利用して始める場合、融資打診をする必要があります。
融資の打診をする場合、「計画地情報」「必要資金」「コインランドリーの事業計画書」などが必要となります。
そのため事前に自身もしくはフランチャイズ店に依頼して、事業計画書と建築費用の見積書を作成しておきましょう。
コインランドリー経営は、立地が良ければ賃貸住宅やマンション経営より事業収支が良いため、融資が通りやすい傾向があります。
そのため迷わず融資打診して見ましょう。
4.コインランドリーの建設
融資が通った後は、コインランドリー店舗の建築を行います。
工事が着工してから3か月から4か月前後で完成します。
建物が完成した後は、各種行政検査をクリアすれば、開業開始となります。
コインランドリーの開業資金を早期に回収するための3つの優先事項
コインランドリーの開業資金を早期に回収するため、下記の3つ、
- 稼働率を上げることを最優先にする
- 開業資金を抑えるため、機器設備をレンタルする
- 差別化を図るサービスを行う
を優先して検討しましょう。
稼働率を上げることを最優先にする
コインランドリーの経営は稼働率が最優先事項です。
一般的な単価は決まっているため、如何に利用者を多く確保できるかがポイントです。
各コインランドリー店舗は、稼働率を上げるため、さまざまな試行錯誤を行い運営しています。
自身の競合に負けない為にも稼働率を上げることを優先しましょう。
開業資金を抑えるため、機器設備をレンタルする
コインランドリーの機器設備は1台でも高額です。
小型店舗であっても、機器設備を揃えるとなると、かなりの費用となるでしょう。
しかし、機器設備をレンタルで貸し出している企業もあります。
レンタルすることにより開業資金を抑えることも可能です。
もちろん毎月のレンタル料は発生しますが、機器設備が故障などした場合、修理費や交換代金はかかりません。
長期的な目線で経営するのであれば、機器設備をレンタルして開業しても良いでしょう。
差別化を図るサービスを行う
近年コインランドリーの普及が増加しているため、開業しても競合店舗が出来るのは時間の問題です。
自身の店舗から顧客離れしないためにも、キャンペーンや新サービスを定期的に行う必要があります。
そのため常に差別化を図れるサービスを検討しておくことが大切でしょう。
まとめ
今回、コインランドリー開業までの資金や収支、流れを解説してきました。
収益の良さをみてみると、コインランドリーの開業を検討してみても良いのではないでしょうか。
しかし安易に開業するのではなく、事前のマーケティング調査は必須です。
開業する場所を間違えると赤字経営にもなりかねません。
そのため開業する前は、自身やフランチャイズ店に協力してもらいながら市場を調査し、3つの優先事項を意識して始めましょう。
アパートを経営したら儲かるかな…
コインランドリーの方が需要ある?
ライドシェアが始まるなら駐車場もいいかも?
さまざまな選択肢があって悩みがちな土地活用。
データ収集とプランの比較が、成功のカギになります。
その際におすすめなのが、HOME4U土地活用です。
これは運営するNTTデータグループが、豊富な土地データに基づいて収益プランを作成してくれるサービス。
完全無料なので、費用は一切かかりません。
- 収益性のあるプランだけを紹介してもらえる!
- 最大10社のプランを比較できる!
- 契約実績1,600棟を突破!
- 土地なしでも利用OK!
- 提携しているのは厳選された優良企業のみ!
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