初めてでも大丈夫

犬も人もハッピー♪
ストレスフリーな
飼い方マニュアル。

ずっと憧れていたワンちゃんとの暮らし。
でも初めて飼う時にはいろいろ心配ですよね。
最初に何を準備すればいいの?
しつけってどうすればいいの?
ご心配なく!初めてでも大丈夫!
ワンちゃんにも飼い主様にも嬉しい
ストレスの少ない飼育方法をご紹介します。

認定動物看護師/ドッグトレーナー
川角 希美
認定動物看護師、ドッグトレーナーとして、名古屋市内の動物病院に勤務。パートナーのライト(3才・シェットランドシープドッグ)と一緒に、ストレスのない飼育指導やしつけ教室などを行っています。

お迎え編

犬種選びと入手先選びは慎重に。
できればブリーダーに直接相談を。

近所のペットショップで一目惚れしたワンちゃんを購入。それも一つの方法ではありますが、大事な家族になる相手ですから、できれば慎重に選びたいですね。犬種によって性格や飼いやすさが違うので、それぞれの特徴を調べて、自分に合った犬種を選ぶようにしましょう。直接ブリーダーに相談すれば、子犬の生まれた場所を見て、詳しい話を聞くことができ、安心です。

入手先は大きく3通り
ペットショップ
店の数が多く、人気の犬種を手軽に探せます。子犬の素性や健康状態がわかりにくいので、購入前にできるだけ詳しく話を聞きましょう。
ブリーダー
探して訪問するのが少し手間ですが、子犬の生まれた環境や、親・兄弟などの詳しい情報を知ることができ、状態の良い子犬を入手できます。
保護団体
保護犬の引き取りは犬の命を救うことになり、費用的にもメリットがあります。ただし里親の条件など、初めて飼う方にはハードルが高いかも。
  • ペットショップやブリーダーの中には悪質な業者もいるので要注意!ネット通販は避け、直接ワンちゃんに会って、詳しい話を聞いてから決めるようにしましょう。
  • 2頭以上飼う場合は、1頭目のしつけを終えてから次の子を迎えて。2頭同時に飼い始めるとしつけがうまくいきません。
お部屋をすっきりワンちゃん仕様に。
サークルやケージは不要です。

ワンちゃんといい関係を築きたいなら、室内での放し飼いがおすすめ。部屋はすっきりと、低い場所に置いた物は撤去して、触られたくない場所はフェンスやネットで保護しましょう。生活用品は、クレート、トイレトレー、ボウルの3つを揃えればOK。閉じ込めるためのサークルやケージは必要ありません。

  • クレート:寝床としてもキャリーバッグとしても使える便利なアイテムです。
  • トイレトレー:トイレトレーニングをするために必要なアイテムです。
  • ボウル:エサや水を与える時に使います。※ウォーターボトルは飲みづらくストレスの原因に。水は必ずボウルに入れてあげましょう。
家具は最小限に。低いラックなどの保護にはワイヤーネットが便利です。
クレートは、車でのお出かけや災害避難時の必需品。クレートでエサやりをして、普段からクレートに慣れさせておきましょう。最初は入口付近にエサを置き、慣れてきたらだんだん奥へ。最終的には扉も閉めて、クレートにいられる時間を少しずつ長くしましょう。

しつけ編

トイレトレーニングは最初が肝心。
ほめる。叱らない。閉じ込めない。

トイレトレーニングは、場所とタイミング、そしてごほうびが重要です。飼い主がしっかりサポートすれば、1〜3週間ほどで覚えてくれます。サークルに閉じ込めて覚えさせる方法は、ワンちゃんのストレスになるのでおすすめしません。

  • ①トイレトレーはクレートから離れた場所に
    犬は本来、トイレの近くでエサを食べることはしません。トイレトレーは、エサをやる場所から離れた位置に置くようにしましょう。
  • ②タイミングを見て誘導する
    最初のうちは自分でトイレに行くことができません。以下のタイミングで飼い主がトレーまで誘導して習慣付けましょう。
    • 目を覚ました後
    • エサを食べた後
    • 水を飲んだ後
    • 部屋を移動する時
    • 遊んでいる途中
    • 遊び終わった後
  • ③うまくできたらごほうびを
    毎回、うまくできたら「そうそう」「よくできたね」「おりこう」と優しい声で褒めて、おやつをあげます。トレーですると褒められる、ということがわかれば、ちゃんとトレーでするようになります。
  • ④叱るのはNG
    そそうをした時に叱っても、子犬には理解できません。逆に褒められた、相手をしてもらえたと勘違いし、わざとそそうをすることも。一切反応せずに、そのまま放置して、掃除は後でこっそりと。
スキンシップは大事なトレーニング。
触られても平気な子に育てましょう。

犬は本来、体を触られるのが苦手。病院の診察やトリミングの際に暴れることがないように、子犬のうちに人から触られることに慣らしておくことが大切です。スキンシップを習慣づけることで、飼い主との信頼関係が深まり、健康状態の変化にもいち早く気付くことができます。あまり触りすぎると、かえって嫌がるようになります。嫌がるワンちゃんを追いかけたり、やたらと抱いたり触ったりしないように気をつけましょう。

  • ホールドスチールワンちゃんを膝にのせて、後ろから抱きしめます。暴れても離さないこと。飼い主が深呼吸をして、リラックスすることが大切です。
  • マズルコントロールホールドスチールの状態で、マズル(鼻から口元までの部分)を手のひらで包み、嫌がらなければ歯や歯茎を触ります。はみがきに必要なトレーニングです。
  • タッチングホールドスチールの状態で、体のいろいろな部分を触って、どこを触っても嫌がらないようにしつけます。爪切りやトリミング、病院の診察の際に役立ちます。
甘噛み、無駄吠え、いたずら。
どうすれば防止できる?

癖になってしまうとなかなか直らないのが、甘噛み、無駄吠え、いたずら。これらは子犬のうちに対処しておくことが重要です。ただ叱っても効果はありませんので、やめさせるためのポイントをしっかり押さえて、正しい方法でしつけましょう。

  • 甘噛み噛まれたら、普段とは違う低いだみ声で「あ"!」と声を出して驚かし、無視してその場を立ち去ります。噛むと飼い主がいなくなってしまうことを理解すると、噛まなくなります。高い声を出したり、叱りつけたりするのは、相手にしてもらえたと思わせるので逆効果です。
  • 無駄吠え(要求吠え)遊んでほしい時、エサが欲しい時などに吠える要求吠えには一切反応せず、徹底的に無視すること。反応してしまったり、要求に応えてしまうと、味をしめて、事あるごとに吠えるようになってしまいます。
  • いたずらワンちゃんは好奇心が旺盛。いたずらをさせないためには、そのための環境づくりが必要です。低い位置に物を置かない。行かせたくない場所にはフェンスを、触らせたくない場所には保護ネットを設置。留守番させる時には、暇を持て余すことがないように、「仕事」を与えてあげるのも効果的です。
    ドライフードを詰められるデンタルコングなどのおもちゃは、時間をかけて遊びながらおやつを食べることができ、いたずら防止に役立ちます。

しつけの基本はほめること。上手にできたらその都度、声をかけて、おやつをあげることで、自分がどうすればいいかを覚えてくれます。叱らずにほめるしつけで、お互いにストレスのない生活を目指しましょう!

パピーパーティーで
社会性を身に着けよう!

生まれてすぐに親から離され、個室で育った子犬は、他の犬とのふれあいを知らないため、問題行動を起こすことがあります。パピーパーティーは、そんなワンちゃんたちに、他の犬や人とふれあう機会を与えて、社会性を学ばせるイベントです。各地で開催されていますので、しつけの一環としてぜひ参加してみてください。

BBのペット対応物件

ブルーボックスのペット対応物件は、通常物件とは違う仕様になっています。内見の時にぜひチェックしてみてください。

  • コンセントの位置が高いので、プラグをかじるなどのいたずらができません。
  • 壁紙が上下に分かれているので、汚れたり破れたりした時は、下だけ貼り替えればOK。
  • 散歩の後、家に入る前にワンちゃんの足などを洗えます。
  • ワンちゃんを待たせる間、リードを掛けておくことができます。

ドッグトレーナー川角さんの
褒めてしつける
ドッグトレーニング『りおん』

開催中

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アドレス
dogtraining.lion@gmail.com
電 話
080-5105-7102

名古屋市守山区喜多山南
登録番号第041166号(訓練)
登録番年月日 2022.6.10

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